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先日、お仕事で幼稚園の生活発表会を撮影してきました。

(写真は使用できないので撮影のお話だけです。ご了承ください。)

生活発表会と言えば、劇や合奏・歌などが主な演目ですね。

園児たちが可愛い衣装を着て演じたり踊ったりします。

今日は、発表会の撮影のコツについてお話ししたいと思います。

発表会は園内のホールで行わることが多いようですが、ホールによって明るさはまちまち。

照明が明るければいいのですが、そうでない場合も多く、撮影条件としては決して優しくありません。

写真は光が命です。光が足りないといい写真は撮れません。基本的に室内よりも屋外の方が明るいので撮影しやすく、室内は暗く撮影しづらいんです

人間の目は自動的に明るさ(絞り)を調整する機能が備わっているので、室内でもさほど暗く感じないのですが、実際には屋外と室内の明るさの差はものすごく大きいです。

カメラの設定をオートモードにしている場合、暗い場所で撮影しようとすると、①シャッタースピードが遅くなり、②ISO感度が上がります。

①のシャッタースピードが遅すぎると被写体がぶれてしまいます。そして、②のISO感度が上がると、画質が悪くざらつきが出てしまいます。

オートモードでは、シャッタースピードもISO感度もカメラが自動で設定するので、自分では調整ができません。室内の撮影では失敗する可能性があります。

そこで、おすすめなのがマニュアルモード(M)です。

発表会を撮る場合のおすすめカメラ設定はこんな感じ。

●シャッタースピードは1/250。(望遠レンズを使用する場合はもう少し上げる)

●絞り(F)は開放値の5.6など。数値が小さいほうが明るく撮れます。

●ISO感度は2000くらいで試し撮りし、撮った写真が暗ければもう少し上げる。

私たちカメラマンにとっても、室内撮影は簡単ではありません。

カメラの設定も場所や被写体によって、その場その場で調整しながら撮影します。

でも、最善の条件で撮影するためには、やはりマニュアルモードが適しています。

そして、たくさんシャッターをきって、いい写真だけを残します。

あとは、撮影後の現像/レタッチ作業で写真を加工します。これで写真が劇的に変わります。

私はDPPとLightroomというソフトを使用しています。

Lightroomはアドビの有料ソフトですが、DPPはキャノンのカメラユーザーなら無料でダウンロードできるソフトです。私もDPPから使い始めました。

撮った後に作業が発生するのは手間かもしれませんが、写真が劇的に変わりますし、撮影時のミスも現像でカバーできることも多々あります。

DPPの使い方やマニュアルモードでの撮影については、いつか講座をやりたいなと思います。個別にレッスンすることもできますので、希望の方はお問合せください。

今回の発表会も、子供たちが一生懸命演じる姿を見て胸が熱くなり、こんな素敵なシーンを撮影できるなんて、カメラマンになってよかったと改めて実感した瞬間でした。

そんな素敵な瞬間を、みなさんがご自身で写真というカタチで残せるように、お手伝いできたらという思いでレッスンを行っています。

プライベートレッスンも随時受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

岐阜県大垣市在住カメラマン 福室ゆきこ

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